今回初めてCNAレポート・ジャパンとして、株式会社リックテレコム主催のビジネス・コミュニケー
ション東京2009の取材をさせていただいた。
 昨年以前とは違い、遠隔会議システム系の製品が多数出展されていた。テレビ会議や音声会議
端末、Web会議システム、テレプレゼンスシステムも出展されていたが、とりわけWeb会議システム
が多かったという印象だ。その背景には、出張費の削減や時間の節約による生産性の向上などに
よって遠隔会議システムが注目を浴びてきたということをことがあるのではないだろうか。
今回のレポートでは、関連の全ての出展企業を網羅できなかったが、今後機会があればレポート
していきたい。

 
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NTTアイティ株式会社
 
NTTアイティブース、写真中央:ヤマハPJP-50USBマイクスピーカ
 NTTアイティ株式会社のブースにおいては、Web会議システム/ASPサービス「MeetingPlaza V5(ミーティングプラザ)」を展示。

 MeetingPlaza V5の特長は、4つある。まずひとつは、NTT研究所で開発された、エコーやハウリング、空調音などのノイズを効果的に抑える最新のエコーキャンセラ技術NOER(ノエル)。周囲に雑音のある環境でも、マイクスピーカを用いた快適な通話を可能にする。

 2つめは、アプリケーション共有に「ターゲット選択」やアノテーション機能(アプリケーション共有時)を追加し、さらに描画方式の改良を行うことで、アプリケーション共有機能を見やすく、使いやすくした。ターゲット選択については、ターゲットアイコンをドラッグしてアプリケーションを選択したり、共有したり、複数のアプリケーションを同一タブ内で共有、操作することが可能になった。また、資料から資料へのコピーペーストも簡単に行えるようになった。

 
 


 3つめは、AES 256bitの採用で暗号強度を向上させた点。従来のバージョンも暗号化方式を実装してきたが、AESが世界的に広まり、各国政府の標準暗号方式として採用される動きなどからMeetingPlazaにも採用した。

 4つめは、ユーザーインターフェイスの改良。従来のバージョンよりもより見やすく使いやすいインターフェイスにするように工夫した。

 MeetingPlazaは、2001年に発売以来2000社以上の導入実績を持つ。中国とのルーティング改善のための香港ルーティングやH.323テレビ会議システムとの連携(MeetingPlazaコネクタ)、またはパンデミック対策支援ソリューションなど積極的な展開をしている。

NTTアイティ株式会社
MeetingPlazaホームページ:http://www.meetingplaza.com


  株式会社OKIネットワークス/沖電気ネットワークインテグレーション株式会社        
 株式会社OKIネットワークス/沖電気ネットワークインテグレーション株式会社 ブースでは、情報漏洩対策、プリント費用削減などの各種ソリューションが展示された中で、ユニファイドコミュニケーション系では、ビデオ会議システム「Visual Nexus(ビジュアルネクサス)」やIPテレフォニーソリューション「SS9100」が展示された。

 Visual Nexusは、H.323対応のPC型ビデオ会議システム。H.323やH.239をサポートしているためビデオ会議専用端末との相互通信やデータ共有ができるところに特長があり、今までに約430社1000ライセンスの販売実績がある。おもに製造業や情報通信、卸小売業、特殊法人、建設・サービス業、金融・保険業、自治体、大学などに実績があるという。

 「ビデオ会議システムは、会議にかかわる費用や時間といったコスト削減やCO2排出削減の他、昨今の新型インフルエンザに見られるパンデミック対策にも非常に有効だ。たとえば、集合研修に代わるオンライン研修でのコストダウンを実現したり、社内コミュニケーションのタイムラグを無くしてスピードアップさせたり、さらにパンデミックなどのリスクに備える素早い情報共有や対応策の協議のためのコミュニケーションインフラとしてもVisual Nexusは注目されている。」(沖電気工業)
電気ネッ
OKIネットワークス/沖電気ネットワークインテグレーションブース、写真右:ヤマハPJP-25URマイクスピーカ

 さらに同社で提供しているIP-IPゲートウェイ(H.323-SIP)をVisual NexusとSS9100の間に設置すると、Visual NexusとSS9100のソフトフォン「Com@Will(コムアットウィル)」やIP電話機とのプレゼンス共有(在席確認)や相互の通信がシームレスに行える。「SS9100を導入したユーザがゲートウェイを使うことでVisual NexusもSS9100環境に導入、統合するケースも増えてきた。」(沖電気工業)
沖電気ネットワークインテグレーションでは、Visual Nexusをベースとしたビデオ会議ASPサービス「ビデオ会議@PTOPサービス」を5月26日開始した。専用端末をすでに所有しているユーザが、あらたな端末の購入やソフトウェア型のビデオ会議システムを購入せずに、沖電気のVisual Nexusサーバやクライアントソフトをサービスとして利用することで、社内のビデオ会議システムの拡張を柔軟にできる点が特長。


株式会社OKIネットワークス/沖電気ネットワークインテグレーション株式会社 
Visual Nexus ホームページ:http://www.oki.com/jp/visualnexus/



ジャパンメディアシステム株式会社        

ジャパンメディアシステムブース、写真中央:ヤマハPJP-25URマイクスピーカ

 ジャパンメディアシステム株式会社(東京都千代田区)は、インターネットにつながる環境があれば、どこからでも簡単に利用できるWeb会議ソフトウェア「LiveOn(ライブオン)」を展示。

 LiveOnは、SaaSサービス版と、ユーザの社内ネットワークに設置するイントラパック版、そしてカスタマイズ版の3種類を提供している。

「LiveOnは、セキュリティに優れているが、簡単なインターフェイスや、自動帯域制御機能による高品質な音声などにも特長がある。」(ジャパンメディアシステム)

  またマイクスピーカ(同社ではヤマハPJP-25UR展示)を使用するとハンズフリーでWeb会議が行える。

  導入先としては、企業では金融系、また学校などにも導入実績が多いという。「企業では、会議利用の他、営業職員の遠隔研修などにも活用されている。」(ジャパンメディアシステム)

 LiveOnは、第21回 中小企業優秀新技術・新製品賞(2009年4月1日) ソフトウェア部門【優秀賞】を受賞。年内に東南アジアの5-10カ国に販売代理店を構築し、5年後にLiveOn売上70億円を目指す。

ジャパンメディアシステム株式会社
LiveOnホームページ:http://www.liveon.ne.jp/

株式会社ブイキューブ        

 ブイキューブブース、写真中央:ヤマハPJP-50USBマイクスピーカ
  株式会社ブイキューブ(東京都目黒区)では、同社のビジュアルコミュニケーションサービス「nice to meet you」シリーズを展示。

nice to meet youは、ブラウザに通常プラグインで提供されている「Flash Player(フラッシュプレイヤー)」を使うため、専用のソフトウェアの購入あるいは、ダウンロード、インストールの手間が不要で、インターネットに接続しているパソコン(H.323規格・一部携帯電話連携も可能)があればすぐに開始できるウェブ会議システム。ASP型、サーバ導入型ともに対応している。

nice to meet youシリーズには、ウェブ会議用「nice to meet you ミーティング」、2000拠点への同時中継を実現し、アンケートなどの双方向性を重視した機能も充実の「nice to meet you セミナー」、営業活動やお客様サポートを効率化する「nice to meet you セールス&サポート」、様々なデバイスで撮影した動画を自動ファイル変換し、配信できる「nice to meet you ビデオ」、そしてLMSにも利用できるコンテンツ管理の「nice to meet you CMS」を提供。シリーズの一部には、出張費や移動時間、CO2の削減量を「見える化」できる「ECOメーター」機能も付属している。

 1000社以上の導入実績で、2008年東京都ベンチャー技術大賞受賞。また日本のウェブ会議市場でシェア1位を達成した。(2009年 株式会社シード・プランニング市場調査結果)

株式会社ブイキューブ 
nice to mee you ホームページ:http://www.nice2meet.us/

最後に

 テレビ会議やテレプレゼンスは720pや1080pなど映像が高画質化していく動きは今後も進んでいくだろう。また音声会議端末も音質の向上や多地点機能のサポートが本格化していく動きが見られる。

 一方Web会議においても映像や音声性能や機能、インターフェイスの向上の他、ASPサービスのも多数見られるようになった。ここ数年サーバ導入という方法だけでなく、ASPサービスによってWeb会議導入の敷居をさげるという動きもみられる。1クライアント数千円、数万円から行えるWeb会議もある。加えて、今まで一般的だったヘッドセットの使用以外にも、マイクスピーカを使い、ハンズフリーで行う方法も増えてくるだろう。マイクスピーカはいろいろなメーカーから最近発売されてきたが、今回も含め最近の展示会でのWeb会議の展示の仕方もこのマイクスピーカとの組み合わせもよく見られるようになった感じがする。

 今回ビジネス・コミュニケーション東京2009に参加しての印象としては、遠隔会議システム業界にとって、今後、春に開催される展示会としてはもっとも主要な展示会となるのではないかという印象を持った。

リンク

株式会社リックテレコム ビジネスコミュニケーション東京2009
ヤマハ株式会社 会議用マイクスピーカ、音声会議システム、映像ソリューション




第1回:情報通信設備展 ビジネス・コミュニケーション東京2009レポート

第2回 Web会議業界最新事情Vol.1(市場編/ソフト編) 7月31日掲載予定