(執筆:CNAレポート・ジャパン 橋本啓介)

 
               
 


  企業内コミュニケーションの次世代ツールとして、Web会議システムは、業種を問わず、利用用途が広がっている。パソコンの性能の向上とともに、インターネットのブロードバンド化も進み、企業がWeb会議を本格導入する下地は揃ってきた。

  Web会議システムは、ソフトウエアのほか、PC本体、Webカメラ、音声端末で構成される。音声端末は、ここ数年でヘッドセットに代わり、「マイクスピーカー」がWeb会議/ソフトフォンユーザの間で広まってきている。

  マイクスピーカーは、高性能なマイクとスピーカーを一体化し、エコーキャンセラー機能やノイズリダクション機能などを搭載した音声端末。ユーザをヘッドセットの煩わしさから解放し、Web会議やソフトフォンでの高音質な通話をハンズフリーかつ手軽に行える製品だ。

  ヘッドセットの通話は、耳が圧迫されたり、音が耳に直接響いたりするため長時間だと疲れてしまう。しかし、マイクスピーカーがあれば、そういったストレスもなく、ハンズフリーで多人数の会話が快適に行える。今までパーソナル的な使い方が多かったWeb会議/ソフトフォンが、1拠点あたり複数人数で使用できる。そのため、昨今、マイクスピーカーの導入が進んでおり、各社より製品が市場に多数出て来ている。

  そういった中で、ヤマハはUSB接続の会議用マイクスピーカー「PJP-25UR」や「PJP-50USB」などを発売し、Web会議用の音声端末のラインナップを拡充している。また今年7月には、大規模会議室や集会室向けエコーキャンセラー専用装置「PJP-EC200」も発表。小規模から大規模の会議用途までのニーズに対応できる製品ラインナップを揃える。

  「会議システム市場は、今後成長が期待している事業分野。そして当社が展開するマイクスピーカーは、Web会議システムやソフトフォンがなくしては成立しない製品だ。今後も高品質ながらもコストパフォーマンスの高い製品を提供するために各ベンダー様と積極的に協業したい。」(ヤマハ)

  同社では、高品質なマイクスピーカーを考える上で、音声の明瞭度や収音力の向上、そして音切れやハウリング、室内雑音などの問題解決を意識した製品開発を行った。相手の声が聞き取りにくい、話者の声をクリアに収音できない、声のスピーカーへの回り込みが激しい、空調などの雑音が入るといった問題を、「適応型エコーキャンセラー」、「ノイズリダクション」、「高感度アレイマイク」、「話者位置検出」などの“音に対するこだわり”の技術を搭載し、使い勝手のよいマイクスピーカーを開発してきている。

 同社では、高品質なマイクスピーカーを考える上で、音声の明瞭度や収音力の向上、そして音切れやハウリング、室内雑音などの問題解決といった点から製品開発を行った。相手の声が聞き取りにくい、話者の声をクリアに収音できない、声のスピーカーへの回り込み、空調などの雑音といった問題を、「適応型エコーキャンセラー」、「ノイズリダクション」、「高感度アレイマイク」、「話者位置検出」などの“音に対するこだわり”の技術を投入、使い勝手のよいマイクスピーカーを今まで開発してきた。

 

 


会議用マイクスピーカー 「PJP-20UR」
(希望小売価格<税込>:63,000円)


 

  会議用マイクスピーカー 「PJP-25UR」(希望小売価格<税込>:63,000円、写真左)は、少人数向けの製品になる。スピーカーを2個、そしてマイクを12個搭載し収音範囲は、推奨で1.5m〜最大3m(マイクスピーカーを基点とした円の半径の長さを指す)。2〜3人程度の小さい打合せ卓での利用を想定している。

  「B5ノートにすっぽり隠れる大きさで、重さも570グラムと小型軽量。持ち運びが容易なため、オフィス内の小さな空きスペースや出張先など、様々な場所から手軽にWeb会議に参加できるのが特長。」(ヤマハ)

   


 30拠点以上から担当者を集めた会議を行っていた建設業界のA社では、全員が一同に会する時間や出張コストの無駄を削減、また相手の表情が見え、資料が共有できる遠隔会議システムを検討。まず専用端末が検討されたが拠点数の多さから、コストを考慮しASPサービスのWeb会議システムを導入した。また各拠点では、会議参加者が複数人数である、各拠点の人数や会議スペースの状況がさまざまであるため、音声については、持ち運びに便利でヘッドセットを使わないハンズフリーでの会話を可能にする「PJP-25UR」を全拠点に採用した。

 ASPサービスのWeb会議と「PJP-25UR」を組み合わせた会議で、ストレスのない自然なコミュニケーションが実現。さらに全拠点から全員が会議に集まる時間と費用のロスが削減でき、会議の頻度と密度が高まったという。


 
 





会議用マイクスピーカー 「PJP-50USB」
(希望小売価格<税込>:120,750円)


 

  会議用マイクスピーカー「PJP-50USB」(希望小売価格<税込>:120,750円)は、高感度マイク4個とスピーカーは4個搭載し、「PJP-25UR」の収音範囲より広い推奨3m〜最大5mの広さをカバーできる。8人〜10人ほどが着席できる中規模会議室を想定している。スピーカーは4個搭載されている。

  「アレイマイク」や「話者自動追尾機能」による話者方向にフォーカスした収音や、「ノイズリダクション」による周辺ノイズの排除、そして、横方向の収音能力を向上させるとともに上下方向の収音を抑える、という技術を組み合わせることで音の良さにこだわった。ちなみに上下方向を抑えることで、天井あたりからくるプロジェクタやエアコンのファンノイズの影響を受けにくくしつつ、横方向からくる話者の声を的確に捉えるように工夫されている。

  「PJP-50USB」は、一般的な中規模会議室向けの「広い収音範囲」と「クリアな音質」を両立させた製品とヤマハでは説明する。
   


  東京を本社とした製造メーカB社では、本社と地方に点在する工場や営業所、物流センタなどの各拠点間のコミュニケーションの強化や、意思決定のスピードアップ、社内会議のための出張による時間やコストの削減といった目的のため、Web会議システムを全社導入する。

  各拠点では、多人数の会議室や、1拠点あたり1〜5名程度で利用できる環境が必要であったため、ヘッドセットではなく“マイクスピーカー”を採用。会議室には、中規模会議室向けマイクスピーカー「PJP-50USB」を、その他の拠点では、少人数向けマイクスピーカー「PJP-25UR」を設置した。Web会議はパソコンをベースとしたシステムであるため、各拠点においては、Webカメラとマイクスピーカーをパソコンに接続し、設置/導入を完了した。今後は海外拠点への設置の検討や、CO2削減など環境への取り組みの一環としても利用を進めていく考えだ。

 

 



会議用マイクスピーカー 「PJP-EC200」
(希望小売価格<税込>:315,000円)


  小規模から中規模までの製品ラインナップに加え、会議用エコーキャンセラー 「PJP-EC200」(希望小売価格<税込>:315,000円)を2009年7月発表した。9月下旬から販売開始予定。

  パソコンやテレビ会議装置などと接続して使用する遠隔会議用のエコーキャンセラー装置で、集会会場や講堂など大人数の参加者の会議用途に最適な製品。「高性能適応型エコーキャンセラー」を2ch搭載の他、「2chミキシング」、「ハウリングキャンセラー」、「ノイズリダクション」等の機能に対応し、快適な収音・再生を実現している。また、大会議室や集会室で使用する際の自己拡声(同部屋放音)にも対応している。

  さらに、「PJP-EC200」は、従来同社で培ってきた技術を改良し、さまざまな使用環境や使用機材(マイク、スピーカー、アップなどのPA機材)にあわせて自動的に最適なパラメータ値に調整することが可能。加えて、オートアナライザーと組み合わせることで、専門知識がなくても、さまざまな音響環境での最適な設定も行える。設定機能は、GUI・ディップスィッチ・オートアナライザの3種類を搭載する。

 

 

 ヤマハ株式会社東京事務所内に、Web会議システムと同社製マイクスピーカーを体験できるデモルームを用意している。
デモルームの利用は事前予約制(法人様限定)となっている。

 

 

 

ヤマハ株式会社 会議用マイクスピーカ、音声会議システム

会議用マイクスピーカー「PJP-25UR」製品

会議用マイクスピーカー「PJP-50USB」製品

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