CNAレポート・ジャパン 定期レポート アーカイブ(1999年12月〜)

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[TN 2001.11.04 Vol.3 No.9]テレビ会議普及促進業界団体11月設立
2001/11/04

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TeleconferencingNOW Vol.3 No.9 <2001/11/04>

      電話会議・テレビ会議・データ会議専門ニュースレター

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★★ニュースヘッドライン★★   <<10/10-11/3>>
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■ビジュアルコミュニケーションの普及を目的とした業界団体11月設立<2001/11/3>
■NTTフェニックス、IPビデオ会議サービスを開始<2001/11/01>
■NTTフェニックス、米V-SpanとProximityとそれぞれ多地点接続サービスで提携
<2001/10/25>
■イノメディア社、IPテレビ電話のソフトウエアアップグレード実施<2001/10/24>
■ラドビジョン社、WinXPメッセンジャー向けの多地点ビデオ会議ソリューション発表
<2001/10/23>
■NTT東日本、Flet's Connect、VideoOverIPサービスを開始<2001/10/19>
■FVC、ClickToMeetという簡単な遠隔コラボレーションソリューションを提供
<2001/10/17>
■ワイヤーワン、GlowPointというVideoOverIPサービス好調<200110/24>
■タンバーグ、Tandberg8000を発表・発売開始<2001/10/23>
■フォージェント、Video Network Platformを発表<2001/10/23>
■タンバーグ、業界初、ワイヤレステレビ会議を発表<2001/10/22>
■ポリコム、ビデオプロセシングサーバー、PathNavigatorの提供<2001/10/22>
■NTT-MEとWebEx提携し、TOCSR(企業別ウェブ会議室開設ASPサービス)を国内開始
<2001/10/10>
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★★ニュースダイジェスト★★
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■ビジュアルコミュニケーションの普及を目的とした業界団体11月設立
<2001/11/3>
NTTドコモ、国内の主要テレビ会議メーカーが核になり、テレビ会議の普及、利用促進を
図る日本初の業界団体「ビジュアルコミュニケーションズ推進協議会」が今月11月に発足
することになった。当初参画するメーカーは、ポリコム(ピクチャーテル)、シャープ、
タンバーグ、ソニー、トーメンサイバービジネスなど。11月7日に設立総会を開催する。

http://www.vca.gr.jp
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■NTTフェニックス、IPビデオ会議サービスを開始
<2001/11/01>
NTTフェニックス通信網は、11月2日よりVideo Over IPサービスの提供を開始する。
「IPプライベートネットアクセス / ADSLアクセス」。同サービスでは、ポイントTO
ポイントのH.323接続はもとより、多地点接続、多画面分割(ContinuousPresence)、
H320/323ゲートウエー、ストリーミング、データコラボレーションなどのサービスも
あわせて提供する。

http://www.nttphx.co.jp
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■NTTフェニックス、米V-SpanとProximityとそれぞれ多地点接続サービスで提携
<2001/10/25>
NTTフェニックス通信網は、米V-SpanとProximityとそれぞれ多地点接続サービスで提携
したことを発表した。V-Spanとは、両者間のネットワークを相互接続することにより、
海外からのフェニックスの日本国内アクセスポイントへの接続が不要になる。また、
Proximityとは、テレビ会議貸し会議室や国際間にまたがるテレビ会議イベントなどで
相互協力を行う内容。

NTTフェニックス http://www.nttphx.co.jp
V-Span      http://www.vspan.com
Proximity    http://www.proximity.com
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■イノメディア社、IPテレビ電話のソフトウエアアップグレード実施
Innomedia Announces Major Upgrade To IP VideoPhone
<2001/10/24>
アメリカサンノゼとシンガポールにベースを置く、イノメディア(Innomedia)は、同社が
販売するIP対応のテレビ電話、IP VideoPhoneのソフトウエアアップグレードを行うこと
を発表した。音質や画質の改善、そして相互接続性の向上や多地点間でのテレビ会議を
サポートした。H.323に対応。

http://www.innomedia.com
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■ラドビジョン社、WinXPメッセンジャー向けの多地点ビデオ会議ソリューション発表
RADVISION Demonstrates First Multipoint Videoconferencing Solution For
Microsoft Windows Messenger
<2001/10/23>
ラドビジョン社は、マイクロソフト社のWindows XPに搭載されているビデオチャット機能
を利用したソリューションを発表した。それだけでは、1対1の通信しかできないが、
このソリューションを利用することにより、複数、多地点間でビデオチャットやビデオ
会議ができるようになるため、ビジネスユースが増加することを期待している。

http://www.radvision.com/
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■NTT東日本、Flet's Connect、VideoOverIPサービスを開始
<2001/10/19>
NTT東日本は、10月19日日本国内で、H.323をベースとしたIPビデオサービスをトライアル
ベースで開始したと発表。利用対象者は、Flet's ADSLとB Flet'の利用者。コネクショ
ンIDを取得して、同社の提供するフリーのソフトをダウンロードして利用する。CCDカメ
ラなどが別途必要になるが、数量限定で無料貸し出し。また、H.323端末であれば同サー
ビスを利用できるが、利用に制限がある場合がある。データ共有はNetMeetingを併用する。

http://www.ntt-east.co.jp
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■FVC、ClickToMeetという簡単な遠隔コラボレーションソリューションを提供
Click to Meet Solution Now Available in Cost-Effective Turnkey Packages for Both
Web-Based and Microsoft Exchange Environments
<2001/10/17>
FVC、ファーストバーチャルコーポレーションはClick To Meetというソリューションを
提供している。ClickToMeetを企業に導入すれば、遠隔地間等で、H.323、H.320などを気に
することなく、シームレスにかつ簡単に、遠隔地間でのコラボレーションが出来る。
また、利用者はネットワーク構成の複雑さを知る必要もなく、ディレクトリーサービスか
ら会議を行う相手を選ぶだけで簡単に会議が出来るようになる。PCとインターネット接続
などがあれば簡単にできる。

http://www.fvc.com/
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■ワイヤーワン、GlowPointというVideoOverIPサービス好調
Wire One Announces Industry's First IP Videoconferencing Product and Service
Bundles
<200110/24>
ワイヤーワンが昨年のTeleConショーで発表した、Video Over IPサブスクライバー
サービスは、好調で現在、2500社、12000端末登録で幅広い業界で社内ミーティング、
社内トレーニングなどで利用されている。また、サービスだけでなくバンドルしたかたち
でテレビ会議端末も販売している。サービスのアクセスポイントが米以外ではイギリス
にあるが今後近い将来日本に設置する可能性が高い。

http://www.wireone.com/
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■タンバーグ、Tandberg8000を発表・発売開始
Tandberg Raises The Bar For High End Videoconferencing Solutions
<2001/10/23>
タンバーグは、同社が現在販売するTandberg7000のマイナーチェンジ版としてTandberg
8000を発表した。Tandberg8000では、7000での40インチプラズマディスプレーから50インチ
へ大きくなり、非常にきれいな映像と、イメージ画像などクリアに表示できるようになる。
7000の兄弟版となる。

http://www.tandberg.net
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■フォージェント、Video Network Platformを発表
Forgent Launches Industry's First Enterprise Product for Managing Video Networks;
Software Ensures Reliability, Manageability and Ease of Use of Videoconferencing
<2001/10/23>
フォージェント(Forgent)は、マルチベンダー環境でのビデオ会議向けのESM(エンタープ
ライズ・ソフトウエア・マネージメント)ツールのリリースを発表。ESMでは、ビデオネ
ットワークの全般的な管理が可能。未完呼やネットワークにつながったデバイスなどに不
具合が生じた場合のアラーム機能やサービスレベル維持のためのモニタリング機能、スケ
ジュール機能の自動化、MCU、ゲートウエー、ゲートキーパなどの管理が可能になる。
ヒューレットパッカードのOpenviewにも対応している。

http://www.forgent.com
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■タンバーグ、業界初、ワイヤレステレビ会議を発表
<2001/10/22>
タンバーグは、業界初の無線テレビ会議システムを発表した。現在同社で提供している
Tandberg 1000に無線LANのインターフェイスを加えることにより、無線LAN利用者の
ニーズにこたえるもの。Tandberg 1000は、液晶ディスプレー、IP及びISDNのコネクタを
備えたオールインワンモデル。

http://www.tandbergjapan.com
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■ポリコム、ビデオプロセシングサーバー、PathNavigatorの提供
Polycom Accelerates Video Communications Deployment With New PathNavigator
<2001/10/22>
ポリコムは、H.320やH.323環境でもシームレスにビデオ会議などができるソリューション
PathNavigatorを発表した。PathNavigatorは、一言で言うと、コール・プロセシング・
サーバーと呼ばれ、ネットワーク上のビデオトラフィックのルーティングを効率よく行え
ることができ、また、コストを考えた最適なビデオトラフィックルーティングも行えるよ
うになる。さらに、ビデオネットワークの効率的な運用・管理が簡単に行えると同時に、
ネットワークの信頼性やセキュリティにも十分配慮している。

http://www.polycom.com/products/pathnavigator.html
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■NTT-MEとWebEx提携し、TOCSR(企業別ウェブ会議室開設ASPサービス)を国内開始
<2001/10/10>
NTT-MEとウェブエクス・コミュニケーション社(WebEx)は、TOCSRサービスを開始した。
本サービスは、企業等の遠隔地間の会議等を支援するASPサービスで、音声会議とインター
ネット上のウェブによるプレゼンテーションを融合したサービス。両者共同で日本向けの
サービス運用とWebExの開発したサービスをもとに日本語化を今年中を目処に行う。
ウェブ会議サービス市場ではWebExはシェア第一位。テロ後の株価上昇企業のうちのひとつ。

NTT-ME http://www.ntt-me.co.jp
WebEx http://www.webex.com
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★★TeleCon 2001 アナハイム報告★★
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先月、2回の渡米でボストン、アナハイムと行って来ましたが、アナハイムへは、世界最大
のテレコンファレンスショーのTeleConに参加してきました。TeleConは昨年と同様、アナ
ハイムのアナハイムコンベンションセンターで10月22日から25日にかけて開催されました。

また来年からは、Collaborate Conference & Expo East/Westで、名称変更しEastは、
6月25日から27日ボストンのハインズコンベンションセンタで、またWestについては、
11月5日から7日までアナハイムコンベンションセンターで開催されることになりました。
これも、TeleConの意味がカバーできる範囲から現在の市場の現状がはみ出しているため、
それをカバーした意味の言葉としてCollaborateが利用されることになったようです。

今年の予想来場者数は、3万5千でしたが蓋を開けると非常に寂しい今年のTeleConで
閑古鳥が鳴いている感じぐらいに思われました。やはり、いろいろな方と話をしてみると
今回は飛行機なのでキャンセルしたという方も結構いらしゃるようで、同時テロの影響が
出ているようでした。

こういった状況の中で、出展をキャンセルしたところもあったようで、前年の200社あま
りに比べ半減し、今年の出展社数は、日系のソニーと日立ソフトを含め105社でした。

ソニーは、同社がプロモートしている、"e-conference"を紹介していました。ソニーでは、
PCSシリーズのテレビ会議を販売していますが、アメリカでは、PCS-6000は標準でIPインタ
ーフェイスを搭載しているとのことでした。日本ではIPの傾向はあれど、まだかなという
感があり、国内ではIPインターフェイスはオプションとして提供しているとソニーアメリ
カに出向されている日本人の方にお話を伺いました。また、日立ソフトは、ブースに伺う
時間が残念ながらなかったのですが、同社が提供する電子遠隔ホワイトボードを展示して
いたようです。また、基調講演としてNTTドコモUSAの吉川さんが日本における携帯サー
ビスの現状と3Gサービスに対する展望についてお話されていました。アーカイブされて
いますので、下記URLで拝聴できます。

http://meet.webex.com/free.cfm?TrackID=250013

本格的なIPの企業におけるインプリメントは5年から6年先だと言う方もいらっしゃいまし
たが、会場の雰囲気はIPへ向けての各企業のソリューションの発表の場となっていました。
展示会場もプレゼンテーションセッションでもIPの言葉がでないところはないくらい
IP化へのシフトが十分感じられる今回のTeleConでした。

また、タンバーグは、IPパビリオンということで、IPビデオソリューションについての
セミナーセッションを毎日会場で行っていました。TeleConという場は、毎年ではありま
すが、各企業の新製品、新サービスなどの大発表の場で、全部をフォローするのは大変
ですが、目に付いたところで言えば、イノメディア社のIP VideoPhoneなどの端末から、
FVCのClickToMeet、SeeSawなどのビデオネットワークに関するエンドTOエンドのソリ
ューションやビデオコールトラフィックを効率的にマネージメントするポリコムの
PathNavigator、やマルチベンダビデオネットワーク環境を視野に入れたマネージメント
ソリューションである、フォージェントのVideo Network Platformなどなど。枚挙に暇が
ありませんが、さまざまなソリューションがIPを完全に視野に入れて、既存のH.320など
の設備投資も保護する観点からネットワーク運用・管理といったネットワーク・ソリュ
ーションが提供されていると言う状況です。

こういったソリューションというのは、どこの企業でも言っていましたが、”簡単操作、
シンプル、シームレス、信頼性、セキュリティ”というのがうたい文句です。また、ワ
イヤーワンというIPビデオ接続サービスを提供しているところなどは、ビジネス用途と
視野に入れたサービス展開をしているため、信頼性(Reliability)を重視し、QoSの維
持とSLAの提供を行っています。また、ここは、イギリスにもPOPを持ち今後は日本へも
と考えています。ここのサービスは基本的に会員制(SubscriptionService)で、24時間
のビデオによるテクニカルサポート体制も万全です。

SeeSawについてですが、これはリアリティフュージョン社で提供されているグループ
コンファレンスを考えたデスクトップタイプのコンファレンスソリューションですが、
基本的には、使った分の有償サービスとして提供していて、ソフトウエアのダウンロ
ードを行い、別売でカメラなどをそろえることにより、簡単かつ低価格で企業でも一
般ユーザーでも利用ができるものです。イントラネットから外部への接続でも、簡単に
ダウンロードしたソフトでゲートウエー設定マークにチェックするだけでイントラネッ
トからの利用も可能で、現在は、H.323には対応してはいなく、またデータ共有なども
できませんが、近い将来H.323に対応するようです。

端末系の話をしますと、アジア系のCEOが設立したイノメディアと呼ばれる会社では、
IPテレフォニー系のソリューションを提供しているのですが、その中でIPビデオフォンと
呼ばれる製品を販売しており、見た目はNTTフェニックスミニに似たようなもので、ネット
ワークインターフェイスは、IP(H.323)に対応しているとのこと。確か一台1500ドル前後
で販売されているようです。

そして、タンバーグは、無線LAN対応のTandberg1000とマイナーチェンジを施して50イン
チの大プラズマモニター、機能向上を図り、8000を市場に投入したわけですが、それら
の製品展示。また、ポリコムなどでは、PathNavigatorと合わせViewstationやIP対応の
Soundstation、GSMなどなどが展示されていました。ソニーは、前述のe-conferenceと
同時にPCS-シリーズの製品も展示されていました。

講演セッションなどは、ほとんど私自身出席する暇がなかった(一日5から6のミーティング
をこなしていたため)のですが、ひとつAnalyst Roundtableというものに出席をしまし
て、要は、テレビ会議関係のアナリスト(フロスト&サリバン、テレスパン、ウェイン
ハウス、ペーレーリサーチ)が、先日の同時テロのインパクトと、テレビ会議などの
コンファレンスの普及になにが障害になっているのかといったような内容で、40分ほど
のセッションでした。

同時テロのインパクトについては、出張などの代替手段としてテレビ会議などが注目を浴
びている、テレビ会議などの導入やサービスが増えているようなので、第4四半期(2001年
10月‐12月)は導入が進み、今年は出荷台数で10万台を超えるのではないかとの見方
(2000年は8万台強)から、今後この傾向が長期的な成長に結びつくのではないかといった
全体的な話。

また普及への障害としては、障害(バリア)はないと述べたアナリスト(エリオットゴ
ールド:テレスパン)もいましたが、認知の問題や習慣・文化などの問題もあるのでは
ないかといった反論(クリスティンペレー:ペレー)もありました。いずれにせよ、こ
ういった問題は、例えばこうゆう風に利用できるといったデモ的なものを行えば認知度
も上がってくるのではないかということをペレー氏は述べていました。もうちょっと、
せめて1時間程度はほしかったセッションだった感じがしています。実際のところ、
40分のうち10分を聴講者との質疑応答に使っていましたので、議論としてはほんのさわり
という印象はいなめません。あと、Service Provider Roundtableというのにも出席
したかったところですが、時間の都合上できませんでした。

などなどなど、話はつきませんが、来年からは21年の歴史とともに歩んできた”TeleCon”
に変わり、”Collaborate”という言葉になります。やはり、TeleConだと今の業界の動向
ソリューションの変遷などを見ると、必ずしもTeleConがそれを体現した言葉のようには
思えなくなりつつあるのが現状だった気がします。この”ズレ”も昨年ぐらいから段々
強くなってきていた感じが個人的にはしていましたので、どうなるのかなとは思っていま
したがやはりそうかというのが私の実感でした。

来年は、ボストンとアナハイムの2箇所というこですが、どちらとも渡米して出席する
予定ですので、またこのニュースレターで皆様にご報告できればと思っています。

編集 橋本啓介
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★★最近のTeleSpanニュースレターから★★
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最近のTeleSpanニュースレターから興味深い記事がありましたのでご紹介させていただき
ます。今後も興味深い記事(橋本の独断と偏見)があれば皆様にご紹介させていただけれ
ばと思っております。以下は第1発目です。

Fraud hits small reservationless services: Services report days-long calls to
the Middle East, held in the middle of the night using stolen credit cards
Why were there so many calls in August, just weeks before September 11?

by Rachel Thompson Contributing Editor TeleSpan

<<内容要約>>英単語2000文字だったのでだいぶ端折っていますが。すいません。

9月11日の同時テロの前8月に、特に偽名や盗用されたクレジットカードでの音声会議
など多地点接続サービスの利用が非常に増えた状況がアメリカであったようです。つまり、
音声会議などが同 時テロの準備に利用された可能性があるということです。少なくとも
サービス提供業者の6社以上が被害を蒙ったようです。

つまり、国際ダイヤルアウト(アメリカにある多地点サービス業者から外国の電話会 議端
末にダイヤルすること)などが、特に、中東、中央アジアなどに数時間から長いのでは数日
それも連続で、アメリカから発信されているということです。

サービス提供業者によって、対地国が若干違いますが、パキスタン、アフガニスタン、ア
ラブ首長国連邦、クエート、ヨルダン、バングラデッシュ、イエメン、セネガル、アフリ
カ各国、カナダ、ドイツ、日本などに大量の接続があったようです。

こういったことにより、各多地点サービス業者に、不払いなどが生じて、損失が生じてい
るようです。被害額ですが、業者により3000USドルから100,000USドルで、同時テロが起
こる前だったので、変だとは思っても、特に不審に思ったところは少なかったようで
すが、 不正利用が起こるたびに、利用者登録を抹消していたようです。それでもしつこく
利用登録を申し込んでくる者がいたようです。

ある意味で、最近注目を浴びている予約不要なサービスを利用した状況で、予約不能だと
オペレータがチェックできないという盲点をついたことになります。国際ダイヤルアウト
については、オペレータのみという業者もあるようですが。

サービス利用での厳重なチェック体制が急務のようです。

編集 橋本啓介

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★★編集後記★★
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日本初のビジュアルコミュニケーションを趣旨とした業界団体の設立もあって、
ますますこの業界も面白くなってきそうな気配を感じつつありますが(あ、昨年も同じ
ようなことを言った気がしますね。。。)、特にエンドユーザーにとってどうゆう意味が
あるのかといった視点から今後、このニュースレターを通して皆様にさまざまな業界での
出来事をお伝えできればいいかなと思っている次第です。

読者もお陰で、約900人分のメールアドレスが登録される規模になりました。創刊からあと
2ヶ月で2年を迎えようとしています。まだまだ至らぬ点が多々あるかと思いますが、
皆様フィードバックをいただければ幸甚です。

来週は、ラスベガスにCOMDEXを見に行く予定です。
どなたかいらっしゃいましたら現地ででも意見交換しませんか。kay@rr.iij4u.or.jp ま
でご一報いただければ幸いです。一応11日昼過ぎには現地入りして、まずは、午後7時から
のビルゲイツの基調講演を聴くつもりです。17日には現地を出国して帰国する予定です。

編集 橋本啓介

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TeleconferencingNOW Vol.3 No.10 <2001/12/03> 終わり  
<次回定期発行予定:2001/12/27頃>     
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発 行:マルチメディア テレコンファレンス フォーラム(現:CNAレポート・ジャパン)
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編 集:橋本 啓介(kay@rr.iij4u.or.jp)
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