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[TN 2002.7.17 Vol.4 No.8]臨時号:ワールドコム、ビデオCPE事業部廃止
2002/07/17
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       TeleconferencingNOW Vol.4 No.8 <2002/7/17>
    <臨時号>
      電話会議・テレビ会議・データ会議専門ニュースレター

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[目次]
★臨時ニュース:ワールドコム、ビデオCPE事業部廃止:従業員30名解雇、
年2500万ドル規模のビジネスを停止
★説明会案内
「FOMAテレビ電話多地点実験コンソーシアム」・「Vライブ」説明会開催
★編集後記
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★★臨時ニュース TeleSpan News Pick-Up★★
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アメリカのTeleSpanニュースレターからの最近のニュースをピックアップしました。

■ワールドコム、ビデオCPE事業部廃止:従業員30名解雇、年2500万ドル規模のビジネスを停止
<2002年6月28日> 
Worldcom shutters video CPE operation: lays off 30 and ends business worth $25
million a year
by エリオット・M ゴールド(Elliot M. Gold, Publisher (elliot@telespan.com)

“ワールドコム問題”はついに、同社のコンファレンス事業部まで及んできた。ワールド
コムは、6月28日よりCPE販売事業(テレビ会議端末販売)を閉鎖すると発表すると予想
されていたが、正式には7月1日に発表した。

端末販売事業は実際のところ、同社のコンファレンス事業の中では小規模なもので、年間
2300万USドルから2500万USドルの事業規模で、テレスパンの予想によると、年間1,200台か
ら1,500台のテレビ会議端末をワールドコムが販売している。
いずれにしても、ワールドコムは、30人の従業員を解雇あるいは他事業部等への配置転換
を行う。

ワールドコムは、電話会社の中、国際的規模でテレビ会議端末を販売しているところは恐
らくないと思われる。アメリカ以外ではヨーロッパ、アジア太平洋でも事業展開をしてお
り、たとえばアジアでは日本と香港に営業部門が配置されている。

今回のテレビ会議端末事業部の閉鎖による、ワールドコムの音声、テレビ会議、ウェブ会
議サービスなどから構成されるコンファレンスビジネス全体に対する影響は小さいものと
思われる。実際のところ、同社のサービス規模は最近世界最大規模を誇るものになり、
AT&Tのコンファレンスビジネスの年間収益を超えている。AT&Tはここ数十年とコンファレ
ンスビジネス市場でのトップ企業ではあったが。

ワールドコムの業績がよかったころは、ピクチャーテルテレビ会議端末のリセラーとして、
年間の販売収益は、2800万USドルであったが、昨年の収益も2600万USドルに落ち、今年は、
2200万USドルから2500万USドルを予想されている。

ワールドコムが販売するほとんどはポリコムのViewstationと旧ピクチャーテルのiPower
システム(ポリコムはピクチャーテルを買収)であったが、事業部を閉鎖する前には、
タンバーグ製品の取り扱いの比率を上げ、ポリコム製品の取り扱い額が1600万USドル、
タンバーグ製品は800万USドルとなっていた。

ワールドコムの端末販売撤退による、ポリコムとタンバーグへの影響は上記金額の半分ぐ
らいであると思われる。テレビ会議端末の販売を行っているリセラーのように、
ワールドコムは、ビジネスパートナーのコアな技術などを駆使して、高度なシステムイン
テグレーションソリューションを顧客に提供してきた。

テレスパンとして予想する影響としては、ポリコムとタンバーグの端末販売収益を合算し
た額、4億600万USドルの3%、およそ1200万USドルの損失と見られる。上記数値について
は、今年第一四半期(1月-3月)の端末販売状況を報告した、TeleSpan’s Big Six Group
Videoconferencing Salesに基づく計算。

ワールドコムコンファレンシング事業部は、前回の事業整理の中では、整理対象からは外
れていた。それも、同事業が収益利益の面で右肩上がりの成長をしてきたからだ。
テレスパンとしては、確認してはいない数値ではあるが、ある情報筋としては、コンファ
レンシング事業部の貢献度はワールドコム全体の年間収益の3%、純利益の8%といわれて
いる。

アンダーセン(ワールドコムとの契約解除前の話)の報告などによると、ワールドコム
全体の純利益は、2001年会計年度収益の213億4800万USドルに対して15億2000万USドルを
計上しているが、今回の38億USドルが不正に経理処理されていた事実により、実際のとこ
ろ、ワールドコムコンファレンシング事業部の収益利益分というのがどのくらいであった
のか推測するのは不可能に等しい。

人員削減、 不正経理疑惑、下落する株価がここ数週間ワールドコムを襲ったため、
ワールドコムコンファレンシング事業部の幹部は、企業トップより事業の見直しを迫られ、
結果的に、全体的なコンファレンスビジネス事業の中で貢献度の低い端末販売部門の廃止
となったが、合理的な判断だったのではないだろうか。

テレスパンとしては、今回の件について、正式にワールドコムに取材を行い説明を受ける
ことになっている。今後アップデート情報があれば、今後逐次報告する。

エリオット M. ゴールド(Elliot M. Gold)
テレスパン パブリッシング コーポレーション 社長
(President, TeleSpan Publishing Corp.)
50 West Palm Street, Altadena, CA 91001 USA
TEL.+1-626/797-5482 FAX.+1-626/797-2035 Elliot@TeleSpan.COM
ホームページ: http://www.telespan.com
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★★説明会案内★★
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◆「FOMAテレビ電話多地点実験コンソーシアム」・「Vライブ」説明会開催 ◆

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NTTドコモでは、FOMAを利用し幅広い分野での新規需要の開拓・活性化を図るため
様々なサービスを検討しております。
本説明会では、複数端末でのテレビ電話を可能とし各種アプリケーションを開発・検討を
目的とした「FOMAテレビ電話多地点実験コンソーシアム」と、端末へリアルタイムで
映像を配信できるサービス「Vライブ」のご紹介をさせていただきますので、是非ご参加
いただきますよう宜しくお願い致します。

詳細につきましては下記URLをご参照ください。
http://www.videoconference-forum.org/DoCoMo/mvl.html
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【日程】:H14年8月2日(金) 10:00?12:00(受付開始 9:30)

【会場】:〒105-0001 東京都港区虎ノ門2-2-1 JTビル8階
http://www.mapion.co.jp/c/f?el=139/44/56.041&scl=20000&pnf=1&uc=1&grp=all&nl=35/
39/59.382&size=500,500

【交通機関】:
● 地下鉄銀座線「虎ノ門駅・3番出口」より徒歩4分
● 地下鉄銀座・南北線「溜池山王駅・9番出口」より徒歩5分
● 地下鉄日比谷・千代田・丸の内線「霞ヶ関駅・A13番出口」より徒歩7分
※ 車でのご来場はご遠慮下さい。

【定員】:200名

【説明会内容】:
1.「FOMAテレビ電話多地点実験コンソーシアム」について
? 概要説明
? デモンストレーション
2.「Vライブ」試行サービスについて
? 概要説明
? デモンストレーション
3.質疑応答

【参加費】:無料

【参加申込方法】:
参加をご希望の方は下記URLにて必要事項をご記入の上お申し込みください。
後日、メールにて申込み受領通知をお送りさせて頂きます。

http://www.videoconference-forum.org/DoCoMo/apply.htm

 また、申込みにつきましては定員になり次第終了とさせていただきますので、
ご了承ください。(その際には別途ご連絡させていただきます。)

【お問合せ先】:
株式会社NTTドコモ クロスメディアビジネス部 MVL担当
〒100-6150 東京都千代田区永田町2-11-1 山王パークタワー34F
「FOMAテレビ電話多地点実験コンソーシアム」事務局
竹川 石田
E-mail : takekawar@s1.nttdocomo.co.jp
ishidasato@s1.nttdocomo.co.jp
TEL: 03-5156-2519 / FAX : 03-5510-2358

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★★編集後記★★
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今回は、臨時号ということで、最近話題になったワールドコム関係の面白い記事がTeleSpan
ニュースレター(米)に掲載されましたので、許可を得て翻訳をし、掲載しました。
今後も海外の記事で、独断と偏見ですが面白そうな記事があれば読者の皆様に紹介させて
いくことにいたします。

また、前回号(VOL4. No.7)で、私自身の誤りということで、ポリコム関係の記事の
訂正とお詫び文を掲載しましたが、ポリコム日本法人よりクレームが入り、「ポリコム
が間違った記事を提供したような印象を与える内容だ」とお叱りを受けました。確かに
私自身の調査不足は否めませんし、私の気持ちとしては、私橋本が申し訳ないという気持
ちで訂正とお詫び文を掲載した次第でしたが私の記述方法が悪かったようです。
この場をお借りしてポリコム日本法人、関係者にお詫び申し上げます。

気持ちとしてはもっと時間をかけて内容の濃いメルマガにしたいところですが、なかなか
時間がとれない、片手間でやっているということもあり、皆様にはご迷惑をおかけいたし
ますが、少しでもレベルアップするように、また今後誤り等が起こらないよう気おつけて
がんばりたいと思っております。また、至らないところがあれば橋本まで直接ご指摘
等していただければ幸甚です。

今月末は、欧州のコンファレンスメーカーのインタビューを予定しております。

編集 橋本啓介

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TeleconferencingNOW Vol.4 No.8 <2002/7/17> 臨時号終わり  
<次回定期発行予定:2002/7/31頃>
発行時読者数:1170名(まぐまぐ、Melma、Nifty Macky!合計) 
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発 行:テレコンファレンス・リソース・センター(今週から名称変更しました)
(旧:マルチメディア テレコンファレンス フォーラム)
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編 集:橋本 啓介(kay@rr.iij4u.or.jp)
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