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[TN 2002.7.24 Vol.4 No.9]臨時号:ポリコム、第二四半期業績TeleSpanレポート
2002/07/24
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       TeleconferencingNOW Vol.4 No.9 <2002/7/24>
    <臨時号>
      電話会議・テレビ会議・データ会議専門ニュースレター

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[目次]
★タンバーグ社、MCU(多地点接続装置)の発表
★TeleSpan News Pick-Up:
ポリコム、セットトップなどのグループテレビ会議システムにおいては
販売は引き続き堅調だが、収益は前四半期より7%減益
★説明会案内
「FOMAテレビ電話多地点実験コンソーシアム」・「Vライブ」説明会開催
7月21日現在約60人の申込
★編集後記
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★★臨時ニュース★★
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タンバーグ社、MCU(多地点接続装置)の発表
<2002/7/15>
タンバーグは、タンバーグ・ミーティングプレイス・ソリューションを発表。19インチ
ラックサイズ(1U)の小型薄型ボディに、簡単でわかりやすい操作性、TANDBERG Firstをす
べて搭載した多機能性と信頼性を兼ね備えた多地点接続装置。接続可能地点数は、最大で
画像16ヶ所+音声16ヶ所。エンタープライズ市場におけるインハウスの多地点接続のニー
ズを満たすことを主眼としている。TANDBERG Firstとは、TANDBERGが他社に先駆けて開発
・搭載した機能の総称とのこと。
同社CEOが来月8月に来日し、8月20日には東京都内で「ビジュアルコミュニケーション市場
におけるシスコ社と弊社とのコラボレーションについて」の記者会見記者会見を行う予定。

http://www.tandbergjapan.com/
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★★臨時ニュース TeleSpan News Pick-Up★★
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アメリカのTeleSpanニュースレターからの最近のニュースをピックアップしました。

ポリコム、セットトップなどのグループテレビ会議システムにおいては
販売は引き続き堅調だが、収益は前四半期より7%減益<2002年7月22日号Vol.22 Num.27>
Polycom reports sequential 7% decrease in revenues but sequential increases
in sales of group and desktop video units

-タンバーグが、収益及び端末台数売上の成長率においてポリコムを凌駕しつつ
あるが、現状市場シェアにおいてはポリコムはタンバーグの3倍リードしている。

by エリオット・M ゴールド(Elliot M. Gold, Publisher (elliot@telespan.com)

ポリコムは、第二四半期(2002年4月-6月)の収益を、1億2495万USドル(約146億5400万
円)計上したと発表。前四半期より7%の収益ダウンである。同社が先週投資家対象に注
意を喚起したように純利益は1372万USドル(約16億円)を計上。前四半期より7%の純
利益増であった。

今回の減益の主な原因としては、ポリコムが販売代理店などへのテレビ会議製品の
出荷価格において価格圧力があったということと、ポリコムのネットワークシステム
事業部のアコードMCU(多地点接続装置)の前四半期からの販売減が影響しているよ
うである。

タンバーグが独自でMCUの開発販売を手がけるというニュースを7月11日号のテレスパン
臨時ニュースで報告したが、その時テレスパンが予想した通り、ポリコムの第二四半期
ではMCUの販売が前四半期から4.8%減、100万ドルの減益となっている。

このタンバーグのMCU販売は、一四半期当り100万ドル(約1億1730万円)規模のものと
私(エリオット・ゴールド)としては見ていた。

直接的にはタンバーグの今回のMCU開発販売については触れなかったが、ポリコムのCEO
であるボブ・ハガティ氏によれば、「今回の第二四半期のネットワークシステムの販売
結果については、主要顧客の導入決定などの延期による影響がある。」と述べているが、
アナリストなどからの質問に対して、「現状としては、まだ顧客との売買契約が締結
されていないだけで、これからMCUの販売売上があがってくる。」との見通しを示した。

いずれにしても、この第二四半期においては、ポリコムは14,208台のセットトップタイ
プなどを含んだグループタイプのテレビ会議システムを出荷した。これは前四半期に比
べ2.9%の台数増を示す。前四半期では13,811台を出荷した。

またデスクトップタイプなどの出荷台数は、この第二四半期では、前四半期より3.3%
増加し、4,985台。ちなみに前四半期では、4,827台を出荷。

ポリコムに対して、タンバーグは、7月11日号のテレスパン臨時号でリポートした通り、
第一四半期で3,960台を出荷し、第二四半期では4,710台、前四半期より18.9%の出荷台数
増加を記録している。

テレビ会議メーカー・ビックシックス・プレビュー

正式なテレビ会議メーカーのシェアについては後日になるが、この第二四半期の、
”テレスパンズ・ビックシックス”でのポリコムの北米市場シェアは、第一四半期の
66.1%から65.5%あたりになるのではないかと私(エリオット・ゴールド)は見ている。
世界全体で見た場合の市場シェアは、第一四半期の56.2%から第二四半期では、55.7%に
なるであろう。

翻って、現在のところ市場第二位のタンバーグについては、第一四半期の19%から第二
四半期には、21.7%に北米市場でシェアを拡大するのではないかと思われる。また、世
界全体では、第一四半期の16.1%から18.5%へこちらもシェア拡大が見込まれる。

タンバーグの市場拡大は、ポリコムのシェアを食っているというよりは、その他のメー
カーのシェアーを食っているというのが、”テレスパンズ・ビックシックス”の市場調
査では明らかとなっている。

(Copyright TeleSpan Publishing Corporation, 2002)

エリオット M. ゴールド(Elliot M. Gold)
テレスパン パブリッシング コーポレーション 社長
(President, TeleSpan Publishing Corp.)
50 West Palm Street, Altadena, CA 91001 USA
TEL.+1-626/797-5482 FAX.+1-626/797-2035 Elliot@TeleSpan.COM
ホームページ: http://www.telespan.com
(*TeleSpan Newsletterの購読はホームページから)

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★★説明会案内★★
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◆「FOMAテレビ電話多地点実験コンソーシアム」・「Vライブ」説明会開催 ◆

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NTTドコモでは、FOMAを利用し幅広い分野での新規需要の開拓・活性化を図るため
様々なサービスを検討しております。
本説明会では、複数端末でのテレビ電話を可能とし各種アプリケーションを開発・検討を
目的とした「FOMAテレビ電話多地点実験コンソーシアム」と、端末へリアルタイムで
映像を配信できるサービス「Vライブ」のご紹介をさせていただきますので、是非ご参加
いただきますよう宜しくお願い致します。

詳細につきましては下記URLをご参照ください。
http://www.videoconference-forum.org/DoCoMo/mvl.html
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【日程】:H14年8月2日(金) 10:00?12:00(受付開始 9:30)

【会場】:〒105-0001 東京都港区虎ノ門2-2-1 JTビル8階
http://www.mapion.co.jp/c/f?el=139/44/56.041&scl=20000&pnf=1&uc=1&grp=all&nl=35/
39/59.382&size=500,500

【交通機関】:
● 地下鉄銀座線「虎ノ門駅・3番出口」より徒歩4分
● 地下鉄銀座・南北線「溜池山王駅・9番出口」より徒歩5分
● 地下鉄日比谷・千代田・丸の内線「霞ヶ関駅・A13番出口」より徒歩7分
※ 車でのご来場はご遠慮下さい。

【定員】:200名

【説明会内容】:
1.「FOMAテレビ電話多地点実験コンソーシアム」について
? 概要説明
? デモンストレーション
2.「Vライブ」試行サービスについて
? 概要説明
? デモンストレーション
3.質疑応答

【参加費】:無料

【参加申込方法】:
参加をご希望の方は下記URLにて必要事項をご記入の上お申し込みください。
後日、メールにて申込み受領通知をお送りさせて頂きます。

http://www.videoconference-forum.org/DoCoMo/apply.htm

 また、申込みにつきましては定員になり次第終了とさせていただきますので、
ご了承ください。(その際には別途ご連絡させていただきます。)

【お問合せ先】:
株式会社NTTドコモ クロスメディアビジネス部 MVL担当
〒100-6150 東京都千代田区永田町2-11-1 山王パークタワー34F
「FOMAテレビ電話多地点実験コンソーシアム」事務局
竹川 石田
E-mail : takekawar@s1.nttdocomo.co.jp
ishidasato@s1.nttdocomo.co.jp
TEL: 03-5156-2519 / FAX : 03-5510-2358

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★★編集後記★★
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この臨時号から新たにPubzine.comのメールマガジン発行システムも利用して、この
TeleconferencingNOWを発行することになりました。Pubzine.comの読者の皆様よろしく
お願い致します。
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最近は、ワールドコムやタンバーグの重要なニュースが出てきていますので、臨時号とし
て今回も発行させていただきました。ニュースはアメリカのテレコンファレンス業界では
グルと呼ばれているエリオットゴールドの執筆したニュースからピックアップして皆様
にお届けしています。
今後も出来る限りタイムリーにニュースをお届けしたいと考えておりますので、今の月
1回の定期から2回へ変更をしようかと考えております。また具体的に決まりましたら
皆様にご報告いたします。
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私もビジュアルコミュニケーションのプロモーターとして、家内も巻き込んで(?)、FOMA
のテレビ電話を2台先日機種変更で購入して、毎日家内と、どのようにつかえるのか、お
もしろい使い方はないかなど試しています。

この前は、東京ビックサイトで開催されたワイヤレス・ジャパンに持っていって、会場の
映像を自宅にいる家内のFOMAテレビ電話に送ったりしてみたりしました。

私の2歳半の子供は「キ ャッキャ」、「パパ、パパ」と言って結構楽しんでいました。
この子が大きくなる頃にはこんなことも当たり前の世の中になるんじゃないかなと
思ったりしていました。

でも、公衆の前で、携帯テレビ電話をするというのは、ちょっと恥ずかしい感じもしまし
たね。知らない人から見ると、「こいつ、一体誰としゃべっているのだろうか。気でもお
かしいのでは ないか」と思われてもおかしくないですから。まだまだ、携帯テレビ電話
を街中などでするという文化という ものがないわけですし。

ところでまずFOMAについて気づいたのは、やはり如何せんバッテリーの寿命が短いですね。
予備のバッテリはひとつあるのですが、一日余裕でつかうためには、せめて予備バッテリー
が2つは必要じゃないかと思っています。今秋に出てくるFOMAのテレビ電話がその辺を解決
したものになると聞いていますが。予備バッテリーは一応付いてくるのですが、いらない、
と購入時に言うと、その分の値段を引いてくれるようです。

私が利用している中では、I-modeが切れやすいとか、圏外になるというのは外であれば
特に今のところはそうゆうことはありません。私は船橋に住んでいるのですが、船橋駅
から私の家近辺では全然問題なく利用できます。ただ、船橋駅前のビルの中などに入った
ときはアンテナが不安定になりましたが。

テレビ会議が今まで市場がテイクオフしなかった理由のひとつには、恐らく、既存のテレビ
会議が持つポータビリティの制限があるのではないかと推測しています。つまり、既存の
テレビ会議を行うためには”ある所”にいかないといけないわけです。ISDNがあったり、
電源があったり、モニタがあったり、などそれらがないところでは基本的にはできない
からです。

その点、FOMAなどのテレビ電話はサービスエリア内であればどこでもテレビ電話ができる
というところがありますので、基本的に人間の欲求を満たしている感じがします。つまり
携帯電話がそうだったのでこのように爆発的に利用が伸びたというのがあると思いますが、
携帯のテレビ電話も、今は厳しい状況かもしれませんが、これが例えば現状の64kbpsから
384kbpsでテレビ電話ができるようになり、その端末も現在の2Gと同じ形状、重さ、電池
などをクリアーして価格も2万円前後あたりであれば、絶対に当たるのではないかと
思っています。

先般のワイヤレスショーでも、64kbpsの映像のクオリティでため息をついている来場者も
いましたから、上記の点などがクリアーされればリアルタイムのビジュアルコミュニケー
ションも大きく飛躍するのではないかと見ています。やはりたとえば384kbpsのテレビ会議
経験者はその映像のクオリティと比較してしまうでしょうし、また、そういったテレビ会議
を経験したことがない人は、テレビと映像のクオリティを比較してしまうでしょう。
多分そこをとっぱすると光が見えてくる感じがしています。

今度は定期発行になります。イタリアのテレビ会議・音声会議メーカーアエスラ社の
ミニインタビューを予定しています。イタリアでは8割の市場シェアを持つとのこと。

編集 橋本啓介

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TeleconferencingNOW Vol.4 No.9 <2002/7/24> 臨時号終わり  
<次回定期発行予定:2002/7/31頃>
発行時読者数:1200名(まぐまぐ、Melma、Nifty Macky!、Pubzine.com合計) 
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発 行:テレコンファレンス・リソース・センター(TRC)
(旧:マルチメディア テレコンファレンス フォーラム)
http://cnar.jp
編 集:橋本 啓介(kay@rr.iij4u.or.jp)
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