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[TN 2002.12.1 Vol.4 No.13]富士通、PDA対応Webコラボレーションサービスの提供開始
2002/12/01

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TeleconferencingNOW Vol.4 No.13 <2002/12/1> 創刊号より第37号目

創刊より3年経ちましたありがとうございます。

電話会議・テレビ会議・データ会議専門ニュースレター

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[目次]
★ニュースヘッドライン
★ニュースダイジェスト
★業績発表関連ニュース
★ナスダック コンファレンス企業株価
★国内イベント情報
★海外イベント情報
★IMTC Fall Forum & H.323 Forum in New York(11月12日-11月15日)リポート
★編集後記
-創刊より3年が経ちました。
-来年のCollaborate(旧Telecon)は、どうなる?
-テレビ会議市場はどうなるのか?

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★★ニュースヘッドライン★★   <2002年11月> 
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■ネーブルシステム社、台湾メーカーの低廉高機能テレビ会議システム国内販売
<2002/11/29>
■ポリコム社、IPベースで12地点の多地点接続を実現するテレビ会議iPowerシリーズの
最上位機種を12月1日から新発売
<2002/11/26>
■ワイヤーワン社、IPビデオサービス登録端末数1000台突破。11ヶ月で。<2002/11/19>
■ラドビジョン社、FastWeb社とイタリアでのIPビデオサービスの大規模展開
<2002/11/18>
■トーメンサイバービジネス社、リッジウエー社のIP Freedomを日本リリース
<2002/11/22>
■富士通、PDA対応「JoinMeeting」ウェブコラボレーションサービスの提供開始
<2002/11/13>
■フォージェント社、次世代スケジュリング、リソースマネージメントソフトウエア
をリリース<2002/11/11>
■タブレットPC向けウェブ会議サービスの提供開始、ウェベックス社<2002/11/7>
■タンバーグ社、テレビ会議でのセキュリティの強化 新B5ソフトウエア AESサポート
<2002/11/4>

★業績発表関連ニュース★

■ACTテレコンファレンシング第三四半期業績 収益増加にもかかわらず損失計上
<2002/11/14>
■エゼニア!第三四半期業績 右肩下がりの傾向続く
<2002/11/14>

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* 外貨換算額(11/29現在) 1USD=122.50Yen  * 
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★★ニュースダイジェスト★★
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■ネーブルシステム社、台湾メーカーの低廉高機能テレビ会議システム国内販売
<2002/11/29>
株式会社ネーブルシステム(東京)は、台湾のテレビ会議メーカーであるユニフォームイン
ダストリアル社の日本国内における総代理店。今年の夏より同製品を国内に出荷している。
すでに導入企業もあるようで、セットトップタイプで384kbpsISDNや512KのIP、その他基
本的な性能、機能が含まれている製品であるが、128kのみで20万円を切る低価格。384k
ISDN/512kIPをサポートしたものは今年いっぱいの注文であれば2台で50万円とのこと。
中小企業など引き合いが多いようだ。
社長は元ピクチャーテルジャパンの社長江下武夫氏。

http://www.navelsystem.com
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■ポリコム社、IPベースで12地点の多地点接続を実現するテレビ会議iPowerシリーズの
最上位機種を12月1日から新発売
<2002/11/26>
ポリコム株式会社は、日本市場向けにiPowerシリーズ「iPower9000」と「iPower9800」をリリ
ース。業界で初めてといわれる、IPベースでの12地点接続を実現したテレビ会議を実現し
ている。Siren14アルゴリズム、Pro-Motionビデオ、デュアルストリームなども搭載した
高機能システム。メーカー希望小売価格は、IPバージョンのみだと258万円から、
ISDN512KとIPのデユアルバージョンだと298万円から。12地点多地点接続ソフトは128万円。
同製品の2003年度の出荷目標は2000台を目指している。
ポリコム日本法人は、ジョン・ベーカー・カールソン氏が新しい代表取締役社長に就任
している。

http://www.polycom.co.jp
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■ワイヤーワン社、IPビデオサービス登録端末数1000台突破。11ヶ月で。
Wire One's GlowpointSM Network Surpasses 1,000 Endpoints Milestone
<2002/11/19>
ワイヤーワン社は北米を中心にヨーロッパや東京に接続ポイントを持つIPビデオ会議サー
ビスプロバイダーであるが、サービスインが昨年の12月で、11ヶ月で登録端末数が1000
台を超えた。顧客企業数は、現在のところ185社。3分以上を経過したビデオコールを37,500
ハンドリングし、350万時間の使用時間を記録した。

http://www.wireone.com
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■ラドビジョン社、FastWeb社とイタリアでのIPビデオサービスの大規模展開
<2002/11/18>
Broadband Service Provider Chooses RADVISION To Power Consumer Deployment Of
Managed IP-Based Video Telephony
イタリアのブロードバンドISPのFastWeb社がラドビジョン社のコアテクノロジーを活用し
イタリア国内で広範囲、大規模なブロードバンドIPビデオ会議サービスを提供すること
になった。FastWeb社はイタリア国内での顧客向けのブロードバンドサービス提供のさき
がけ。ビジネスだけでなく、コンシューマーにも提供。

http://www.radvision.com
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■トーメンサイバービジネス社、リッジウエー社のIP Freedomを日本リリース
<2002/11/22>
トーメンサイバービジネス社(東京)は、リッジウエー社のIP Freedomを日本市場にリリー
スした。IP Freedomは、IPビデオ会議を行う際のファイヤーウォール/NATの問題を解決
するソリューション。IP Freedomサーバを1台、後はクライアントサーバーを各拠点等
に設置すれば、ファイヤーウオール/NATなどの複雑な問題を考えずに、また
シームレスに既存のH.323でテレビ会議が出来る。T.120に対応したパッケージもあり。

http://www.tomen-g.co.jp
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■富士通、PDA対応「JoinMeeting」IPウェブコラボレーションサービスの提供開始
<2002/11/13>
企業間、拠点間で行なえるウェブビデオ会議に100地点規模での利用やPDAでの利用を可能
にする機能を追加しWebビデオコラボレーションサービス「JoinMeeting」を12月9日より
開始する。これにより大規模かつワールドワイドな会議や遠隔教育などさまざまな用途
で利用できる。
最低帯域としては40Kbps以上、またNATやファイヤーウオールなどのセキュリティ環境で
もシームレスに利用できる。初期費用20万円、月額費用1万円/1同時利用者数あたり。
今後3年間で300社を見込む。

http://jp.fujitsu.com/
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■フォージェント社、次世代スケジュリング、リソースマネージメントソフトウエア
をリリース
<2002/11/11>
フォージェント社は、次世代のスケジュリング機能やリソースマネージメント機能を
強化したGlobal Scheduling System(GSS)バージョン3.9を発表した。新バージョンでは
新しい機能追加するだけでなく、パフォーマンスの向上、操作・使用感の向上、アウト
ルックのカレンダー機能のサポート。このカレンダー機能を利用することにより、テレ
ビ会議などの予約(スケジュリング)が非常に簡単になる。

http://www.forgentnetworks.com
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■タブレットPC向けウェブ会議サービスの提供開始、ウェベックス社
WebEx Launches First Mobile Meetings Service for Microsoft’s Tablet PC
<2002/11/7>
タブレットPC向けのモバイルミーティングサービスをリリースしたウェベックス社。
現在ある同社のメディアトーンネットワークの機能を向上させ提供する。現在の6800社に
及ぶ顧客企業はもちろんのこと、海外のプロバイダーでウェベックスサービスの提供を
行なうところもこのサービスを利用できる。

http://www.webex.com
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■タンバーグ社、テレビ会議でのセキュリティの強化 新B5ソフトウエア AESサポート
TANDBERG Provides Highest Level of Embedded Encryption Security for
Videoconferencing
<2002/11/4>
タンバーグ社は、テレビ会議をIP上やISDN上で行う際のセキュリティ強化を施した新
B5ソフトウエアをリリースした。新バージョンでは、AESをサポート。米国政府使用とし
て承認されている暗号方式。テレビ会議を行う際のセキュリティに対する不安により
こういったソリューションに対するニーズが高まっていると同社は見ている。

http://www.tandberg.net
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★★業績発表関連ニュース★★
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■ACTテレコンファレンシング第三四半期業績 収益増加にもかかわらず損失計上
ACT Teleconferencing Announces Third Quarter 2002 Results
<2002/11/14>
ACTテレコンファレンシングの第三四半期(2002年7月-9月)では、前年度比較、四半期ベー
スで前四半期に比べ25%の増収、1-9月ベースでは15%の増収を計上し、それぞれ1340万
USD(約16億4千万円)、3920万USD(約48億円)となった。廃止するConcertサービスを除けば、
それぞれ71%、50%の増収を計上している。今後同社では固定費や変動費管理がポイント
になる模様。

http://www.acttel.com
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■エゼニア!第三四半期業績 右肩下がりの傾向続く
Ezenia!Announces Third Quarter 2002 Results
<2002/11/14>

エゼニア!の第三四半期業績(7月-9月)での収益は、270万USD(約3億3千万円)。前四半期
の320万USD(約3億9千万円)から減収。前年度同四半期は480万USD(約5億8千万円)。
最近のタンバーグへの特許売却による収益を織り込んでも、損失を計上している。97万
6千USD(約1億2千万円)の営業損失。前年同期の420万USD(約5億1千万円)に比べれば縮小
であるが、収益減、赤字傾向は続く。

http://www.ezenia.com/
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★★ナスダック コンファレンス企業株価★★
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■11月28日値動き(米現地時間)

企業名 記号 終値 純変動額 前日比 出来高
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ACTテレコン ACTT 1.36 ▼ 0.03 ▼ 2.37% 68,600
クリアワン CLRO 5 ▲ 0.13 ▲ 2.67% 126,500
セントラ CTRA 1.23 ▲ 0.07 ▲ 6.03% 55,800
エゼニア EZEN 0.3 ▼ 0.02 ▼ 6.25% 775,770
フォージェント FORG 2.25 ▲ 0.00 ▲ 0.00% 118,900
FVC FVCX 0.39 ▼ 0.03 ▼ 7.14% 63,211
Genesys GNSY 1.18 ▲ 0.06 ▲ 5.36% 311,284
ポリコム PLCM 11.35 ▲ 0.00 ▲ 0.00% 1,233,373
レインダンス RNDC 3.16 ▲ 0.00 ▲ 0.00% 189,400
ラドビジョン RVSN 6.55 ▲ 0.24 ▲ 3.79% 82,600
ウェベックス WEBX 19.92 ▲ 0.00 ▲ 0.00% 1,054,998
ワイヤーワン WONE 3.00 ▼ 0.04 ▼ 1.32% 139,600
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■10月29日値動き(米現地時間)

企業名 記号 終値 純変動額 前日比 出来高
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ACTテレコン ACTT   1.16 ▼ 0.13 ▼ 10.08% 207,100
クリアワン CLRO   3.62 ▼ 0.08 ▼ 2.16% 87,700
セントラ CTRA   0.84 ▲ 0.00 0.00% 127,643
エゼニア EZEN   0.12 ▼ 0.02 ▼ 14.29% 1,500
フォージェント FORG 1.66 ▼ 0.01 ▼ 0.60% 35,650
FVC FVCX 0.35 ▲ 0.02 ▲ 6.06% 29,300
Genesys GNSY 1.11 ▼ 0.07 ▼ 6.01% 6,800
ポリコム PLCM 9.51 ▼ 0.08 ▼ 0.83% 470,280
レインダンス RNDC 3.05 0.00 0.00% 332,470
ラドビジョン RVSN 5.13 ▼ 0.14 ▼ 2.66% 3,900
ウェベックス WEBX 17.1 ▲ 0.32 ▲ 1.91% 630,225
ワイヤーワン WONE 1.85 ▲ 0.49 ▲ 36.03% 108,130
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★★国内イベント情報★★
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■ビジュアル&Webコミュニケーションミーティング2002
開催日:12月3日- 12月4日 2日間 10:00?17:00
場所:東京・青山TEPIA 3Fエクジビションゾーン A・Bホール
主催:社団法人日本経営協会
詳細:http://cybs.noma.or.jp/v_web_com/index.htm

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★★海外イベント情報★★
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■ITU Telecom Asia 2002
開催日:12月2日- 12月7日
場所:香港 Hong Kong Convention & Exhibition Center
主催:ITU 中華人民共和国政府
詳細:http://www.imtc.org/

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★★IMTC Fall Forum & H.323 Forum in New York(11月12日-11月15日)★★
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11月10日から11月17日帰国で、ニューヨークのIMTC Fall Forum & H.323 Forum(アメリ
カンコンファレンスセンター)に参加してきました。IMTCとは、International
Multimedia Telecommunications Consortiumの略で、マルチメディア通信の相互接続に
かかわる標準化の推進、マルチメディア通信関連の利用促進、ITU-TやIETFなどへの働き
かけなどを行なっている国際的な任意団体です。会長は独シーメンIstvan Sebestyen氏。
以前は140社の参加があったようですが、最近は80社まで減ってきていて今後団体の活動
を活発化し盛り上げていこうと考えているようです。このフォーラムもその一環として
何年も前から行なわれています。

IMTCフォーラムは登録は100名強ぐらいあったようですが、大体毎日40人程度か50人弱く
らいしか来ていなかったようです。あるセッションだけ、ある日だけ来てそれで帰ると
いう人もいました。参加者はほとんどがアメリカ国内からだったと記憶していますが、
日本からは今回のスポンサーであるソニーの厚木の方やソニーアメリカの方3-5人ほど
出席されていました。そのほかの日本人としては私だけでした。前回のIMTC Spring
Forum同様。その他何人か前回5月に行なわれた時に参加した人と再会しました。

会場は、アメリカンコンファレンスセンターといって3番街と40ストリートの角にあ
るビルの中にあるところで、150人くらいだったでしょうかが入るセミナールームで行な
われました。

前置きが長くなりました。本題に入りますが、今回のフォーラムは、マルチメディア通信
にかかわる市場動向、技術動向、ケーススタディ、標準化動向などのセッションが4日間
行なわれ、最終日2日間は、特にH.323にフォーカスしたセッションが行なわれました。

まず、今回のフォーラムは、ソニーがスポンサーになっていることもあり、ソニーの基調
講演が行なわれ、その中でソニーの幹部の方がユビキタスバリューネットワークを中心に
ソニーのテレビ会議や製品戦略の話があって今後もテレビ会議には力を入れていくような
お話を聞きました。

また、ドコモのFOMAのテレビ電話やストリーミングの話が日本のドコモ本社の人がテレビ
会議で講演しました。内容的にはサービス概要などについてでした。

パネルディスカッションでは、なぜテレビ会議が普及しないかというテーマーで話が
行なわれ、FAXが広まったような流れでテレビ会議は普及していくのではとか、今後5-10年
かけてテレビ会議がブロードバンドと合わせて広まってくるだろうという話やもっと価格が
下がるべき、技術面からするともっと圧縮技術が向上すべき、キラーアプリケーションを
見つけるべき、現在の市場はまだまだ初期導入者の段階を脱していない、あるいは、
コンシューマー市場への広がりがビジネス市場へ好影響を与える、テレビ会議に対する
一般が持つ認知が悪い、文化的な問題、テレビ画像がクオリティを上げなければいけない、
などなどさまざまな意見がでてきまして、その中で、しかし、ドコモがやっている携帯
電話でのテレビ電話通信は非現実的との意見もでて、ストレートに言うと、Stupid(
ばかばかしい、くだらないこと)だという意見もでました。つまり彼らからすると、
携帯電話を手に持って画面に向かって話しかけるとう行動自体が変であると思っている
感じでした。また、モデレーターからは、「ウチラはウチラ、日本人のやること知ったこ
とじゃない」という発言まで飛び出てきた次第でしたが、いずれ普通になるという
コメントもあるパネリストからでました。

また、他のセッションでは、相互接続性に関する情報公開がもっとすすむべきだという
話、つまりいちいちユーザーなどが相互接続実験をしなければならない場合がある。
余計敷居を高めているきらいがあるのでは。

ISDNへの投資は膨大であり、たとえば384kの回線速度で、768kのクオリティはできない
かということで、H.264などの話があったり。

リッジウエーは、NAT/ファイヤーウオールのトラバーサルについての話。

そのほかでは、フランステレコム(H.323 eConf)や、ノキア(音声通信などのARPU)
など。モバイル環境でテレビ会議を行うというノルマディク・コンファ
レンシング(Normadic Conferencing:放浪的・非定住的会議?)の可能性についてや、
TIPHONプロジェクト、現在のITU-Tの標準化動向(ラポーターによる講演)、また
その中で来年春承認されるであろうH.264についての現状(圧縮効果などパフォーマンス
はいい)、SIPとH.323のインターワーキングなど盛りだくさんの非常に内容の濃いフォ
ーラムでした。UPnP(ユニバーサル・プラッグ・アンド・プレイ)については、重大な
セキュリティホールがあるので使用しないほうがいいという話も聞かれました。

ケーススタディでは、企業での導入事例やアメリカ国防省、大学間実験である
Megaconferenceの話などがあり、アメリカ国防省は80年代の初めのころからテレビ会議を
やっているという話や、MegaconferenceはIPテレビ会議の大学間実験的なもののようで、
今までは自由に参加ができたようですが、今後はある一定の基準をもうけるという話、
こういったところがなぜテレビ会議を導入したかというと、やはり相手の顔を見ながら
話をしたほうがずっと効率的な会議ができるとか、企業事例ではウチはナチュラルに
テレビ会議が社内に浸透したという状況を説明したりしていました。

今回は、標準化動向などについては、ITU-Tの各責任者(ラポーター)の方々の最新の
標準化動向の説明があったりして非常に勉強になりましたが、フォーラムの趣旨から
して、エンドユーザーも考えているところから、さらにケーススタディなどを次回の
フォーラムで入れるといいのではないかと思いました。

フォーラムの最後の方でもどうしたらもっと参加人数を増やせるのだろうかとか、
IMTCの会員があまり出ていないではないか、年に何回したほうがいいか、エンドユーザ
ーがもっとくるためにはどうしたらいいだろうか、という議論の場もあり、IMTCの
活動のあり方も含めさまざまな意見がでていました。

次回は、来年の5月当たりテキサスかというような話を事務方の人に聞きました。いず
れにしてもIMTCから日本へのメッセージとしては、IMTCの趣旨をご賛同いただきもっと
参加してくださいとか、フォーラムへの参加やスピーカーの推薦、自薦他薦を問わず
伝えてくださいと言われています。

内容は非常にいいと思いましたが、それ以外にも業界のリーダー的な人が結構来ています
のでその人達とのネットワーキングも、レセプションなどもあり、非常ににぎやかに
行なわれました。

私は次回も行く予定ですが、皆さんも是非行きましょう。

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★★編集後記★★
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創刊より3年が経ちました。ありがとうございます。

今月に入りまして、このTeleconferencingNOW(てれこんふぁれんしんぐなう)は創刊
1999年12月より3年が経ち、これから4年目に入ろうとしています。これも皆様読者の
ご支持の賜物です。誠にありがとうございます。

来年からは、現在検討中ですが、以前も検討していたアドビーのPDFファイルによる配信
再検討中です。テキストだけだとやはり伝えられないことが結構多いということを痛感
しております。新製品の発表であっても写真がないのでどのようなものかわからない場合
もありますし、マーケット関係のデータを掲載しようとしても、テキスト数値の羅列に
終わりわかりずらいというのもありますし、テキストだけの限界を感じています。

もし実施されれば、このテキスト版はPDF版のポイントだけを掲載した内容になる予定で
すが、PDFファイルは私のサイトからダウンロードして読んでいただくということを
考えております。

また、月1回だけでなく2回(15日、30日)発行も検討しています。創刊頃は月2回だった
ということもありました。

今年最終号26日号でどのようにするか、あるいはこのままかといった、ことを考えた上で
発表したいと思っております。

何かアドバイスなどいただければ幸いです。今後ともよろしくお願いいたします。
2日月曜日から香港に出張しITU Telecom Asiaに参加してきます。

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来年のCollaborate(旧Telecon)は、どうなる?

22年間続いてきたCollaborate(旧Telecon)はここ数年で縮小傾向が激しく行なわれるた
びに前回の半分の規模で開催されています。先月11月も出展企業60社くらいでしたか、
閑散とした感じが否めなく、手持ちぶたさでなにもすることない出展者企業もあったよ
うです。

規模は小さかったが内容的には良かったという声も聞かれたようですが、
ビジネス的には苦しくなったのか、この展示会を企画、運営するアドバンスター社は、
最近、来年に開催するこのCollaborateを同社がAIIM Conference & Expoと ON
Demand Degital Printing & PublishingConference & Expoと併催すると決定したよ
うです。

コンテンツマネージメントテクノロジー関連とデジタルプリンティング関連の
イベントのようですが、テレビ会議関係とは一切関係はありません。来年は4月に
ニューヨークで4月7日から9日の3日間開催されるようです。非常に苦しい状況です。

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テレビ会議市場はどうなるのか?

テロの後あれだけ、テレビ会議や電話会議などに関心が高まっただとか、企業の業績発表
では今後テロ効果が出てくるといったような話をいっぱい聞きましたが、結局蓋を開けて
みると、関心は集めたけれど、あまり業界としての売上にはつながらなかった、ハイプ
(空騒ぎ)だったというシビアな見方があります。ナスダックの関連株も今年の1月から
全体として右肩下がりで9月頃はテロ前よりも落ち込んでいるという状況もあります。

たとえば、テレビ会議のセットトップタイプなどの高機能型のテレビ会議の出荷台数は
2000年以降単年度でみても伸び悩んでいてフラット状態です。02年も恐らく同じように
思われますが、これでは、ただ単に市場の食い合いだけで、非常に不健全な状況だと
私は思っています。

やはり、市場が拡大していくためには幅広いユーザーに利用してもらうことが重要だと
思います。そのためには、現在小売希望価格で80万円もするセットトップが10万円台、
100万以上するような384kbpsISDNやIP768Kbpsなどが30万円程度になるようにしていかな
いといけないと思っています。やはり高いからやめておこうというところも結構あります
から。こうゆうのは非常に業界にとってはもったいない顧客だと思います。

全く最初からテレビ会議よりも実際に会ったほうがいいというところは価格を下げても
あまり意味がないかもしれませんが。

外国での状況は、Collaborateが縮小傾向だとか、単年度のテレビ会議出荷台数がフラット
だといったことがあまり重要視されていないのではないかと危惧しています。なにか、
あれはハイプだったな、で終わっている感じがしてなりません。私からすると危機意識が
感じられません。また、IMTC(国際マルチメディアテレコンファレンシングコンソーシアム
)というコンファレンス端末の相互接続の検証や利用促進を図る任意団体があります
がここも、99年のピーク140会員企業から現在は80社まで減り年々縮小傾向が続いています。

景気が悪いからしょうがないではかたずかない感じがします。
本当にテコ入れか何かしないと、この業界は沈没するのではないかという危惧を持ちつつ
あるのは私だけでしょうか。楽観だけでいくのはどうかと思っています。

編集 橋本啓介

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TeleconferencingNOW Vol.4 No.13 <2002/12/1> 終わり ご購読ありがとうございます。
<次回定期発行予定:2002/12/26>
発行時読者数:1283名(まぐまぐ、Melma、Nifty Macky!、Pubzine.com合計) 
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発 行:テレコンファレンス・リソース・センター(JTRC)
http://cnar.jp
編 集:橋本 啓介(kay@rr.iij4u.or.jp)
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